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【過去ログ】ロードオフザリング?について(ネタばれ)
NUMPL-#141085
NAMEMoon
DATE2004/03/20 21:10
どうしてもわからなかったので、教えて下さい。
ネタばれなので、観てない方はとばして下さい。

 ラストでなぜ主人公はああいう決断をしたのでしょうか? なんでサムと同じような暮らしができないんでしょうか? あと、原作ではアラゴルンが、馳夫(はせお)って日本人みたいな名前なんですけど、なぜなんでしょうか?
葉浩志
完璧な答えではないですが、私の解釈を。

最後にエルフやガンダルフらと船で旅立ちますが、その前のホビット村でのシーンでフロドが「もうもとには(昔の生活には)戻れない」「今でも昔の傷が痛む」などといった具合に、あの旅で受けた心労や肉体的苦しみについてサムに語っていますので、それが理由だと思います。自分が苦しみ続けているのに周りは何もなかったように日々が過ぎて行くわけですし。

とにかく指輪が与えた影響は大きかったということでしょう。ゴラムが結局は昔の生活(姿)に戻れなかったように、そしてビルボも1作め冒頭で「自分には長い長い休みが必要だ」と切実に語るシーンも、それらを物語っていると思います。ガンダルフも幽鬼の剣で刺されたフロドのことを「あの傷は一生彼を苦しめる」みたいなことを裂け谷でエルロンドに語っていましたよね。中つ国にいればずっと旅や指輪の後遺症に苦しむし、周りは何事もなかったような暢気な生活をしている中にいたら自分はドンドン孤立していくことになるから旅立ったんだと思います。

余談ですが原作ではサムも結局フロドの行った国に旅立ちます。彼も一時的ではありましたが指輪を身に帯びた人であったためのようです。どこか物悲しい物語ですよね。
PL-#141089 ファラゴラム 2004/03/20 21:57
勝手な解釈をつらつらと書かせていただきます。

主人公フロドは、黒の乗り手(映画では何と呼ばれていたか覚えていません…)より受けた傷は癒えないと自覚していたのだと思います。一時的な処理のようなことはできても、その状態で他のホビットと暮らすのは色々な意味で困難だと考えたのではないでしょうか。これが一つです。もう一つは、やはり、「指輪」が原因だと思います。フロドの義祖父さん、ビルボは、フロドに指輪をわたしてからも指輪に縛られていたと思うんです。というのも、また指輪が見たいと旅立ちの馬車の中で言っていたからです。
このことからも、指輪を一度身に帯びればもう指輪にまったくとらわれず生きていくことが不可能だと、同じ場所(中つ国)にいてはまた指輪を思い出してしまうなどと考えたのではないでしょうか。

最後に、名前のことですが、フロドが持っていた短剣ありますよね?映画では、「スティング」でしたが原作では「貫き丸」です。昔は、英語の名前も日本語に直そうという思考が合ったのではないでしょうか?
この説明だとボロミアはどうなる!と思われるでしょうがそういうわけでもありません。
馳夫は映画ではストライダーでしたので、ストライダーをあえて日本語でいうならば馳夫ということでしょう。
PL-#141091 JUun 2004/03/20 22:14
ファラゴラムさんやJUunさんの説明であってると思いますが、私の補足としては中つ国最大の医術の大家エルロンド卿が西方へ行かれるのでフロドを癒してくれる人が中つ国にはいなくなってしまうんですね。ビルボも何故かシャイアを去ったあとは裂け谷にいたでしょ。それもあるのかな〜と思ってます。
馳夫についてはトールキンが最初に出版するときになるべくその国の言葉で訳す(表現する)ようにと指示していたと聞いたことがあります。旧版の本などではブリー村も粥村なんて表記されてたみたいだし・・。今じゃ粥の字に振り仮名しなくちゃいけないような時代?だからカタカナ表記が増えたのではないでしょうか。
PL-#141116 Fan 2004/03/21 01:07
戦争で死ぬような思いをして食事もままならなかった兵士がなんとかいきのびて帰ってきたそうです。でも、あんな悲惨な経験をして楽な生活はできないようです。その方は精神的におかしくなってしまったそうです。
それといっしょではないでしょうか??
PL-#141128 トト♀ 2004/03/21 11:49
自宅で仕事中&ROTRファンのEVAです(苦笑)

私も色々と自分の解釈を書こうかと思いましたが、
皆さんがきっちりまとめてくださっていますね(笑)

>ファラゴラムさん
>どこか物悲しい物語ですよね

物悲しいといえば、アラゴルン死後のアルウェンについての
記述にも物悲しさが漂っていましたね。
永遠の命を捨てる覚悟をしたのにも関わらず、
やはり愛する人の死は受け容れ難かった…という
感じが出ていて。
(死の間際までアラゴルン=エレッサールはカッコ良いけど)

>JUunさん

「黒の乗り手」…映画では「ナズグル」で統一されて
いたように思います。
それと「貫き丸」についてですが、DVDの字幕では
「つらぬき丸」となっており、その上に「スティング」と
ルビがついています。
ストライダーも字幕では「馳夫」&その上に「ストライダー」のルビ
…という形だったら、なぜアラゴルンが『ストライダー』と
呼ばれるのか、日本人にも意味が通じやすかったかも。

映画は3部作すべて観ました(1、2作目についてはDVDのSEE版も)が、
「王の帰還」も、前2作のSEE版を見た人と見ていない人とで
解釈が違うんだろうな〜と思ってしまいました。
「王の帰還」もSEE版を見たらまた解釈が変わってくる
かもしれません。
PL-#141138 EVA(ヴィゴ万歳!) 2004/03/21 14:23
返答ありがとうございました。友人と観に行ってそれだけがわからなかったで。それで、みなさんの意見を読んでハッと気づいたのですが、原作者のトールキンさんの戦争体験も関係あったのかなぁと思いました。
PL-#141161 Moon 2004/03/21 21:34
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