こちらの掲示板は「快楽の部屋」です。ライブのネタバレは「ライブレポ」へ。

【過去ログ】ハリーポッター
NUMPL-#148194
NAMEsaka
DATE2004/07/05 21:58
新作を出す度に売れに売れる「史上最強のファンタジー」の「ハリーポッター」について皆さんはどう思いますか?

僕は一、二巻までは楽しく読みました、でも三巻を読み終えあと、なんとなく違和感を感じたんです。今まで読んだ様々な本の読後にはたまらない充足感があったんです。何かを本に教えてもらったような。でもハリーポッターシリーズにはそれが感じられないんです。あと、ファンタジーとしての芸術性が感じられません。
分かりやすくいうと、一般に芸術性ならヨーロッパ映画、エンターテイメント性ならハリウッド映画でしょう。本をこれに当てはめると、今まで出版されてきた大部分の本が前者だったと思うんです。ハリーポッターは後者です。映画の世界で世界的に大ヒットするのは後者で、一部の通といわれる人に人気なのは前者です。本の世界に映画と同じ現象が起こっていると思いませんか?

葉浩志
続き

もう一つ書かせてもらいます。
僕が今まで読んできたファンタジーはミヒャエルエンデやラルフイーザウなどの作者の作品です。彼らの作品がに慣れ親しんだ僕にとってはハリーポッターの無思想ぶりがとても気になるんです。エンデやイーザウの作品を読んだことがある人なら分かると思うんですが、彼らの作品にはそれぞれ別々の、根底に流れるテーマがあります。「果てしない物語」「モモ」は現代社会に対しての疑問の投げかけ、「ネシャンサーガ」は聖書、「盗まれた記憶の博物館」は記憶について。それらのテーマが物語にプラスされているから、読んだ後に本を読んだ後にあらすじを思い出すだけでなく、そのテーマについて考えることができるのです。それができる本は読んだ後に何かを得たことが自分で感じられます。それに比べハリーポッターはどうですか?
以上僕の考えです。賛否両論どしどし書いて下さい。
PL-#148195 saka 2004/07/05 21:59
私は既刊分のハリーポッターでは3巻が一番面白いと思いました。
これから読む方がいるかもしれないので、詳細は書きませんが
最後で「ハリー良かったな!」って思って嬉しくなったり。

子供の頃って、みんな超能力とか魔法とか、不思議な力が
自分にもあればなあって、あこがれるじゃないですか。
あと、自分がもっと特別な存在だったら・・て現実逃避したり。
私は他のファンタジー作品を読んだ事が無いので、詳しい事は
よく分かりませんが、ハリーポッターシリーズにはそういう
憧れの世界が、詰まっているのではないですかね。
私は読んでて楽しいですよ♪
ただ、ひとつ不満を言えば、全体的にオチが、ご都合良主義な事かな・・・。
「それでいいのかよ!」てツッコミ入れたくなります。
PL-#148199 のりだー 2004/07/05 22:22
んっ?ごめんなさい、間違えたまま投稿してしまいました。
ご都合良主義→ご都合主義、と書いたつもりでした。(汗)
PL-#148200 のりだー 2004/07/05 22:25
ハリーポッターがハリウッド映画的だというのは
実にそのとおりですね。
私はハリーポッターの面白さは
そのキャラにあると思います。
こういうファンタジーにありがちな、
主人公が妙におりこうだったり、
実にけなげだったり、
お涙ちょうだい的だったり、
何か教訓的だったりするのが多い中、
ハリーポッターは、
単なる継子いじめに終わらず逆に反撃したり、
怒りを爆発させたり、
平気で校則を破ったりと、
今までにない何か共感できるキャラの様に思います。
日本語訳が長いこと出なかったので
早く先が読みたくて枕のような原書を買ったものの
途中で挫折していますが、
9月に日本語訳が出るようなので、
それまでにはあの枕!(の様に分厚い〉を克服するぞ。
というのが私の今夏の課題です。

PL-#148204 シャウト 2004/07/05 22:41
1,2巻は原書で読みました。3巻の途中で挫折。
全巻読んでいないので読んだところまでの感想で申し訳ないですが・・・。
sakaさんのお考えに近いのですが、私は読んでいて、これはゲームブックだ、と思いました。確かにおもしろい、飽きずに次のページにどんどん進んで行ける。しかし、それだけ、だと思いました。
逆にだから映画にも、し易いのでしょう。(特にハリウッドのような特撮だらけの映画に)
全世界的にこの本が売れている、という現象も、その「わかりやすさ」によるものだと思います。ただ、これはTVゲームの世界がそのまま本になったようなものであって、良質のファンタジーとは少し違うのではないか、と私も思います。
私がエンデの本に出会ったのは(お恥ずかしい話ですが)成人してからなのですが、「モモ」「果てしない物語」にはその深いメッセージにビックリしました。これが児童書の範疇なのか、という驚きでした。
子供たちには、ハリーポッターはそれはそれでいいけれど、エンデも読んで欲しい、と切実に思います。

ハリーポッターは7巻まで続くそうですから、もしかしたら全巻通して読むと何か読者に向けてのメッセージが浮かんでくるのかもしれないですね。
それに期待しましょう。
PL-#148218 ふぇんだあ 2004/07/06 01:01
>ハリーポッターシリーズにはそういう
憧れの世界が、詰まっているのではないですかね。

そうなんです。確かにそうだから、読んでいてわくわくするような楽しさがあるんです。でも僕も、ふぇんだあさんと同じ考えです。
ハリーポッターが今までの文学史に見られない、面白さに突出した小説だというのは分かるんですが、その「面白さ」だけしかとりあげないメディアはそれで良いのか?と思うんですね。今までの文学の世界は、何か重いテーマを持った作品も特にテーマのない作品もバランス良く出版されてきました。しかし、ハリーポッターが大ヒットしたことでそのバランスが崩れてしまう危険があります。ちょうどハリウッドでスピルバーグが革命を起こしたように。現に最近の児童書棚をみるとハリーポッターに続けとばかりにハリーポッター型のファンタジーがならんでいます。ダレン・シャンとかのことです。そういう流れに一石を投じることができるのは新聞などのメディアなんですが、残念ながらハリーポッターの面白さ以外に着眼した批評は見たことがありません。僕は本の世界まで映画界と同じ状態にはなって欲しくないんです。
PL-#148280 saka 2004/07/06 22:13
確かに分り易いですし深い問題提議されるような読後感は無いですね。でも、問題提議される必要性は必ずしも無いと思いますし、これは著者にとって処女作ですから”深み”という点であまり求め過ぎるのも酷かなぁと思います。それに、ぶっちゃけ俺は、ファンタジーはハラハラする展開などがあればいいやと思っているので、満足ですね。あとこの作品についてはけっこー暗さがあって、そこがいいなぁと。有り得ない世界を描きつつもパーソナルで。

ちなみに俺は3巻が一番のお気に入りです。ラストにはしてやられましたねー♪
PL-#148292 キャメロット 2004/07/06 23:52
私もやっぱり3巻ですね〜♪こうして見てみると、ハリーの
好き嫌いは3巻でハッキリ分かれるみたいですね。(笑)
で、もって、
ここにきて、やっとsakaさんの言わんとしておられる事を
理解し始めたのですが、要するに、
「ハリーポッターをファンタジーとして分類してよいものかどうか」
という話題なのですね。気付くの遅すぎ・・すみません・・・(_ _;)

たくさんファンタジー小説を読んでいらっしゃるsakaさんから見て
「異質」と感じたのであれば、たぶん、それは正しいのでは
ないでしょうか。私、ファンタジー作品をあまり読まないので
判断できず、申し訳ないのですが・・。たぶん、その売り文句の、
「史上最強のファンタジー」ってのが良くない気がしますね。
「史上最強の冒険小説」・・・ちがうな・・・。
「史上最強の魔法アクション小説」???
なんと言ったら良いのか判りませんが・・。
何かほかに、これだ〜!!みたいなコピーをつけたら良かった
んじゃないかなーと思いました。

それにしてもハリー、段々値上がりしてて嫌ですね。
そのうち3巻セットで6千円とか言われそう。
ブルブルブル・・・(震)
PL-#148369 のりだー 2004/07/07 15:07
ryozzy.net他 1 個
Copyright 1996 bz-world.net All Rights Reserved